病気や障害を持つ方が、自宅でその人らしく過ごすために
「病院に戻らず、住み慣れた場所で療養を続けたい」——この願いを受け止めるために、訪問看護ステーション AN(アン)は訪問看護の体制を整えてきた。大阪府和泉市を拠点に高石市・泉大津市・忠岡町・岸和田市への定期訪問を実施し、かかりつけ医の指示のもとで身体状況に応じたケアを届けている。利用対象は赤ちゃんから高齢者まで年齢制限なく、病状・健康状態の観察から医療処置・リハビリテーション・ターミナルケアまで幅広い支援内容を持つ。初回訪問時のヒアリングでは利用者とご家族の希望やライフスタイルを丁寧に確認し、スタートから個別のケアが始まる。
ICT導入で電子カルテを活用しており、スタッフ全員がリアルタイムで利用者の状態を把握できる環境が整っている。複数の看護師が関わる長期の在宅療養では、情報の継続性が保たれることが安定したケアの基盤になると感じた。
精神訪問看護という専門分野に、訪問看護ステーション AN(アン)の個性がある
うつ病・躁うつ病・双極性障害・精神疾患全般への訪問看護は、訪問看護ステーション AN(アン)が特に力を注ぐ領域だ。体調の波や気分の変動がある方に対して、ご本人のペースを乱さない丁寧な関わりを基本とし、対話を通じた信頼関係の構築から始める。服薬サポート・バイタルサイン測定・日常生活支援を組み合わせながら、長期的な視点で生活基盤の安定を目指す。精神訪問看護には自立支援医療制度が活用でき、医療費の自己負担が軽減されるが、制度を持っていない方への申請説明も行っており、費用面で諦めさせない入口設計になっている。
男性看護師を積極的に採用している点は、精神科・介護双方の現場で求められる多様なニーズに応えるための実践的な配置だ。「男性スタッフにお願いできた」という安心感を持つ利用者からの声は、現場での配慮が届いている証左でもある。
手続きと費用の仕組みを、利用前に把握しておける
訪問看護の利用には、かかりつけ医からの訪問看護指示書が必要になる。訪問看護ステーション AN(アン)では相談→指示書交付→契約・初回訪問→訪問開始という4ステップを明示しており、入院中の場合は病院の地域連携室やケースワーカーへの相談が入口になる。介護認定がある場合は介護保険が基本的に優先されるが、状況によって医療保険での利用となることもあり、問い合わせ時に現状を伝えることで案内を受けられる。「入院中の段階から次の手を相談できた」という声が寄せられており、退院後の在宅移行を見越した早めの相談にも対応している。
料金は加入保険の負担割合1〜3割で変わり、詳細は個別に案内される形をとっている。定期訪問は月〜金・9:00〜18:00の枠で実施され、訪問時間は内容に合わせて30分・60分・90分から設定される。
地域との連携が、在宅療養の安全網をつくる
訪問看護ステーション AN(アン)が目指すのは、単独のステーションとしての完結ではなく、地域全体で在宅療養を支えるネットワークの一員になることだ。地域の医療機関・クリニック・地域包括支援センター、そして同エリアの訪問看護ステーションとの連携を積極的に構築しており、各機関との情報共有を通じてより適切な支援を届けようとする姿勢がある。訪問看護の結果は主治医に継続的に報告され、ケアプランの見直しも随時行われる。「看護師だけでなく主治医ともしっかり連携が取れている」という利用者家族の声が、この体制の実効性を示している。
24時間緊急連絡体制は希望者が加入するシステムで、急変時には看護師が電話で一次対応し、必要に応じて迅速に訪問へ向かう。深夜や休日でも繋がれる環境は、特に終末期を在宅で過ごす選択をした家族にとって、在宅継続の大きな支えになる。


