慣れた家で受けられる訪問リハビリという強み
訪問看護ステーション えんむすびには、看護と並ぶ柱として理学療法士による訪問リハビリがあります。病院や施設へ通うのではなく、療法士が自宅へ出向くため、慣れた環境のまま機能回復に取り組めるのが持ち味です。上・下肢の筋力強化訓練やバランス訓練、ADL動作の確認、歩行訓練など、暮らしの動作に直結するメニューを患者ごとに組み立てます。
リハビリの時間内だけで完結させないよう、自宅で無理なく続けられる自主トレーニングのメニューまで用意されます。療法士が帰った後の時間も回復につなげる設計になっているため、週に数回の訪問が生活全体の底上げにつながります。宮崎市島之内の事業所を拠点に、療法士が近隣のお宅を回りながら一人ひとりの状態を追っていきます。
看護師が担う在宅での医療処置
リハビリと並行して、看護師が日々の医療処置を受け持ちます。血圧や脈拍などのバイタルチェックから服薬の管理、点滴、床ずれや口腔のケア、入浴の介助まで、在宅で必要になる手当てに対応します。医師の指示やケアプランを土台にしつつ、その日の体調を見て内容を組み替えていく点が、病棟の看護とは違う難しさであり面白さでもあります。
朝礼から終礼まで、現場が動く一日
一日は8:30の朝礼から始まり、スタッフ全員がその日の訪問予定を確認し合います。午前は3件ほど、午後は3〜4件と、合わせて4〜5件のお宅を回り、途中で1時間ほどの休憩を挟みます。事業所に戻ると室内を清掃し、17:10ごろの終礼で情報を共有してから17:30に退勤へ向かう流れです。
訪問では、まずその日の体調を確かめてから処置に入り、必要に応じて服薬の指導や整容の補助まで手を広げます。話を聞いていて印象に残ったのは、一件ごとに家庭の事情もケアプランも異なるため、同じ手順が二度と通用しないという現場の声でした。決まった型を当てはめるのではなく、その場で判断を重ねていく仕事だと分かります。
未経験からでも入れる教育とチームの支え
訪問看護ステーション えんむすびでは、ブランクのある人や訪問看護が未経験の人も受け入れています。はじめは先輩に同行して訪問し、看護業務を中心に必要な支援を覚えてから、少しずつ一人での訪問へ移っていく段取りです。40代から50代のミドル世代が多く在籍し、子育ての大変さを知る者同士で助け合う空気が根づいています。
移乗動作の確認には理学療法士が同行するため、介助による腰への負担が心配な人でも取り組みやすくなっています。判断に迷う場面では抱え込む前に相談できる関係があり、深夜や休日の急変に備えるオンコールも希望制で、対応した回数に応じた手当が支給されます。


