一般就労2名、その背景にある日々の積み重ね
2026年6月、ONEGAME四日市(ワンゲーム四日市)のブログに「一般就労2名決定」という報告が掲載された。就労継続支援B型という制度の性格上、即座の就職を急かさない支援スタイルを取りながらも、着実に社会への出口へとつながった利用者が出ている。アイダブエイチ株式会社が三重県四日市市を拠点に運営するONEGAME四日市(ワンゲーム四日市)は、eスポーツと動画制作を軸に、個々のペースで力を積み上げる場だ。
利用者に話を聞くと、「急かされない雰囲気が逆に続けやすかった」という声がよく出てくる。対象は18歳以上で年齢上限なし、見学・体験は無料で受け付けている。
MCコース、イベントコース、選手コース ― 関わり方は自分で選ぶ
eスポーツへの関わり方を3つのコースで選べる構成は、施設の中での役割の多様性をそのまま反映している。言葉を磨く実況解説MCコースは発声練習から始められるため、人前で話すことに抵抗がある方でも入口が狭くない。大会の企画・進行を担うイベントコースはパソコン操作から専門ツール活用まで段階的に学べる内容で、社会に出てから使える実戦的なスキルの習得を目指している。
「最初はどのコースにするか決めきれなかったが、体験してから自然と選べた」という声が聞かれる。選手コースでは集中力や戦略的思考を実戦の中で育てながら、チームで勝利を目指す経験が自信につながるという。
在宅支援とリモート指導で、外に出られない日もゼロにしない
外出が難しい状況でも学びを続けられるよう、リモートを活用した個別指導体制をONEGAME四日市(ワンゲーム四日市)は整えている。通所とオンラインを組み合わせた柔軟な利用スタイルで、「調子の波がある自分でも続けられた」という声が利用者から上がっている。送迎サービスは玄関先まで対応し、希望ルートを事前にヒアリングして個別に組んでいる。
施設は四日市あすなろう鉄道赤堀駅から車で約4分、所在地は三重県四日市市城東町21-16。問い合わせは059-340-8590、営業時間は10:00〜16:00。
昼食補助とスタッフの伴走が、継続を支える仕掛け
日々の通所を続けるうえで、栄養バランスを考えたお弁当がリーズナブルな価格で提供されている。食事の時間が仲間との交流の場になるという声も多く、コミュニケーションの練習が自然発生する場にもなっている。個人的には、昼食補助という地味に見える仕組みが、実は通所継続の大きな支えになっているように感じた。
スタッフは利用者それぞれの目標と個性を把握し、一人ひとりのペースに合わせて長期的に伴走する方針だ。アイダブエイチ株式会社は四日市市・津市・沖縄県うるま市の3施設を運営し、各地域で同じ理念のもとに支援を展開している。


